蛍窓談義

陋屋にて筆に花開かせんと欲する者の雑文の掃きだめと申すべきもの

『ジュエリーの世界史』を読んでみて

 

 

今週のお題「読書の秋」

 

当地ではまださほど紅葉も進んではいませんが、秋もそろ

そろ終わりで、12月。

読書の秋、ということですが私としては芸術の秋、という言葉も結構好きだったりします。

ということで、今秋読んだ本の紹介となります。

 

『ジュエリーの世界史』山口遼 著

 

です。

ジュエリーの世界史 (新潮文庫)

ジュエリーの世界史 (新潮文庫)

 

この本ね。

 

 

 

世界史、ということでひたすら歴史的な発展の背景を述べているのかと思っていたのですが、豈図らんや、まずは日本でなぜ装身具があまり発達しなかったのか?というところから始まるわけです。

 

私自身はあまり着物を着る機会がないのですが、着物につけるジュエリーというと、せいぜい帯留めぐらい。あとは簪とかですかね。

あまりないわけですよ。胸元が開いているわけでもないのでネックレスをしても見えませんし。指輪って日本にあったのかね?というところでして。

 

他に装飾品と呼べるとすれば、根付の類?ジュエリーとは違うけど。

 

というところから話が始まっていて、とても親しみやすい内容でした。

 

個人的には、第2章に述べられている、カール・ファベルジェ(Carl Fabergé, Карл Фаберже)がとても興味深い。

ロシア宮廷の徒花とはなんともうまく言ったもので。

名探偵コナンのこの映画に出てくるイースターエッグ、というのがこのファベルジェのエッグなわけですよ。

 

私はこのイースターエッグに憧れて宝飾品に興味を持ったわけですが… ファベルジェのような手間をかけた商品は今の世の中ではなかなか厳しいのではないでしょうかね。

高所得な方々が「ほかの人とは違うものが欲しい !!!!」と熱烈に思っていただいたとしても、こういう仕事ができる腕のいい職人のコストが高いということ、それから良質な材料の枯渇という物理的な問題の相互作用で生産は難しいのかなぁ。

 

ちなみにファベルジェの作品に興味がある方は、モスクワにあるFaberge Museumに行かれるとよいと思われます(https://fabergemuseum.ru/)。最近ロシアもかつて外国に出てしまった分を買い戻したとかなんとか。

あとは、しばらく前にFabergeの子孫が再び工房を再開したとか何とかで、銀座和光のチャイムに載っていたような…

デザインがビミョーだったので

(* ̄- ̄)ふ~ん

という感じでしたが。

 

イースターエッグをしばらくぶりに作った、という記事を見かけて、やはりすごいな、と。

www.afpbb.com

まぁそんなこんなですが、ジュエリーについて少しだけ賢くなれる内容が書かれている本ですので、よろしければ手に取っていただけますと幸いです。